知財設計コンサルタント 勝沼 依久 | 株式会社RODEO DIVERS

地道な、または他人と違うあなたが、日本ブランドです。

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日本産業の後退──「失われた30年」の現実

日本は「失われた30年」と呼ばれる経済の停滞期を経験し、多くの分野で世界市場の主導権を手放してきました。

たとえば、1990年代に世界の半導体製造で50%以上のシェアを持っていた日本は、現在では3%前後まで低下。家電、造船、太陽電池といったかつての主力産業も、当時は40~50%の世界シェアを誇っていたにもかかわらず、今では1桁台、あるいはゼロに近い数字にまで落ち込んでいます。唯一、自動車や工作機械などは一定の存在感を保っていますが、それでもシェアは少しずつ下がり続けています。

この衰退の背景には、抽象的な「戦略の誤り」だけでは語れない、もっと具体的な判断ミスが重なっています。

① 何を作るかの判断を誤った:世界の半導体産業がスマートフォンなど微細ロジック半導体にシフトしていった中で、日本は右往左 往。本当は、自動車向けパワー半導体に注力する等、集中と選択が必要でしたが、全部作ろうとして失敗しました。技術がありながら、タイミングと市場選択を誤ったのです。

② 政策支援の遅れ:台湾・韓国・中国などは、明確な国策として半導体や家電産業に巨額の補助金を投入しました。日本では「大企業」(世界では中小)の競争を優先しすぎた結果、企業集約化が進まず、技術の継承も分断されました。

③ 産業構造そのものの問題:以上の結果、日本は大きな資本力を持つ企業が育たず、量産体制を構築し、日本の技術を習得した、中国・韓国の大型企業に劣る形となりました。

それでも、日本は“地道”で勝ってきた

一方、日本が今も世界でシェアを拡大し続けている分野もあります。

① 派手ではないが、“地道”な努力と試行錯誤の末にようやく成果が出る領域:

たとえば、半導体製造装置や素材産業(炭素繊維など)。味の素社の絶縁フィルムもこの分野です。これらは、失敗と修正を何千回と繰り返す開発現場で、10年以上の歳月をかけて精度を突き詰めた結果、今や世界の最先端ラインで欠かせない存在になっています。

② もう一つ、“地道な努力”の代表が、日本のアニメやゲームなどのコンテンツ産業:

一見、アニメやゲームは「派手なヒット産業」と見られがちですが、その裏には手塚治虫をはじめとする先人たちが築いた基礎文化があり、それを支える何千人という現場スタッフ、スタジオ、原作作家の努力があります。

たとえば、『ドラえもん』や『ポケモン』は、1990年代から続くロングセラーとして、世界中の子どもたちに愛されてきました。単なる「一発ヒット」ではなく、長い歴史の中で信頼と品質を積み上げてきた成果です。

ゲームでは『ポケットモンスター』や『スーパーマリオ』など、日本のゲームが今も世界中のファンを持ち続け、国際的なeスポーツやカルチャーの中核を成しています。

あなたが日本ブランドを創っている

日本の技術と文化は、決して力を失ったわけではありません。目立たなくても、何十年もかけて培ったものが、いま世界のあらゆる産業と文化の根幹に関わっています。

そして、その文化と技術を支えているのは──あなた自身です。

あなたがアニメを見て感想をSNSに書くこと、ゲームに熱中すること、地道な作業をコツコツと続けること。そうした一つひとつの行動が、現場の作り手のモチベーションを生み、産業としての「日本ブランド」を築いています。

他人と違うことを恐れず、自分のスタイルで表現するあなたの存在こそが、次の文化を育てる原動力なのです。

“日本の強さ”とは、特別な誰かが作るものではありません。

あなたの地道さ、あなたの感性、あなたの発信力こそが、日本を世界に届けているのです。

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